ロックな魂に触れてきた。


12/8(月)開催!映画『日々ロック』公開記念。入江監督のROCKな映画魂に迫る! | シナリオセンター

 

表参道にあるシナリオ・センターで開かれた座談会を聞きに行った。

ここは民間のシナリオ学校なのだが、外部の人間も聴講できるイベントをちょくちょく開いている(有料だが)。

今回の主役は、映画「日々ロック」を公開したばかりの入江悠監督だ。

代表作「サイタマノラッパー」(huluでシリーズ3作をすべて見ることができる)が好きで、ぜひ話を聞いてみたいと思った。

 

脚本も撮影もこなすだけあって、文章方面での創作にも生かせそうな話が

多かったので、メモ代わりに記録しておこうと思う。

 

▽脚本執筆では、主人公のボトム(どん底)をつくることを意識している。どん底の状況に登場人物を落とし込むことで、這い上がる様を表現できる。

▽食べ物を映画に出すのが好き。映像やストーリーに血を通わせることができる。「日々ロック」でも、銘菓「ひよ子」が重要な意味を持って登場している。

▽書いたシナリオは、印刷して声に出して読むようにしている。文章としては良くても声に出すと、うまく流れないこともある。長く、説明的なセリフに気づくこともできる。

▽映画には、批評性を持たせたい。

▽「日々ロック」では、登場人物が成長しない漫然としたコンサートシーンは意味がない、と考えた。歌うことで、主人公たちに何かが起きないといけない。それはアクション映画における、アクションシーンのようなものだ。その戦いを切り抜けることで、登場人物が成長や変化を見せてこそ、物語が動いていく。

▽主人公が歌う楽曲も、成長にしたがって次第に中身が深まっていくよう、歌詞を一曲一曲考え、ストーリーを構成した。

▽本との出会いは一期一会だと思っている。欲しいと思ったら、買っておく。

 

ほかにも、ラストシーンが決まるまでのボツ案といった、ざっくばらんな話がかなりあった。

ロック音楽を扱った映画は、ラストに盛り上がるコンサートシーン(舞台上とは限らないが)を持ってこざるを得ず、大規模フェスから小さなライブハウスなど、さまざまなシチュエーションがやりつくされている。

先行作品と差別化しようと考えつくしたなかには「富士山頂で演奏する」というアイデアも。実際に富士山にもロケハンしに行ったが、現地で調査したところ、想像以上の日数と装備が必要だとがわかり、あきらめたとのこと。

映画が完成するまでに尽くした創意工夫がよくわかり、面白くも刺激になりました。